探偵Café プログレス
東京都池袋2-47-12第Ⅱ絆ビル9階
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Cafe’ 土日祝 AM11:30~PM5:30

探偵の始まり・アメリカ編

アメリカ初の探偵「アラン・ピンカートン」世界初の探偵はフランスでしたが、探偵といえば世界一の探偵先進国ともいえるアメリカはどうでしょうか。
フランスに遅れること四半世紀、ついにアメリカで探偵が誕生します。その名も「アラン・ピンカートン」。
1819年にスコットランドで生まれ、1842年にアメリカに移住。桶や樽の製造をしていたピンカートンは、偶然にせ札作りの組織を捕らえ、これをきっかけに保安官の仕事に従事するようになりました。

1850年代、当時大統領選に立候補していた「アブラハム・リンカーン」の暗殺計画を未然に防いだことで、一躍有名になったピンカートンは、弁護士である「エドワード・ラッカー」とともに「North-Western Police Agency」を設立。
ピンカートン探偵社これが後に「Pinkerton National Detective Agency」として広く知れ渡るようになりました。
「Detective」、つまり、これがアメリカ初の探偵社ということになります。
しかし探偵とはいっても、現代日本の探偵とはまったく別物で、連邦捜査局(FBI)もなく警察組織が未熟だったこの時代に、賞金稼ぎのような犯罪捜査や、身辺警護や果ては軍の請負まで行っていたそうです。
最盛期にはアメリカ陸軍の将兵を上回る人数を探偵として雇っていたといいますからその規模樽や半端なものではありません。
主に頻発していた鉄道強盗の警備を行っていたようですが、鉄道事業で暴利をむさぼる実業家からの依頼で、相当悪質な手段で市民の秘密を暴くようなこともしていたらしく、評判は良いとはいえなかったようです。中でも有名な事件が「ホームステッド争議」で、かの有名な「カーネギー製鉄」の労働者が過酷な労働条件に耐えかねて起こしたストライキを鎮圧するために依頼を受けたピンカートン社は300人もの探偵を送り込み銃撃戦となり、数百名の死傷者を出したそうです。
そんなピンカートン探偵社ですが、FBIの発足による警察組織の拡充や時代の波に押され1960年代には会社の名前から「Detective」の文字が消えることなり、探偵事業から撤退。
1999年にはスウェーデンの警備会社「Securitas AB」に買収されピンカートン探偵社の名前は姿を消しました。